2020-06-05

茅野ステーション

こころのプチエクササイズ

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ブログをご覧いただきありがとうございます。

あん訪問看護ステーション 作業療法士の伊藤です。

世間では新型コロナウイルスに伴う規制が徐々に緩和されつつありますが、個人がより感染予防に努める事を求められているように思います。

この先、世間や価値観など多くの事が変化していくかもしれない将来に不安を覚えたり、ニュースや人から聞く情報に悲観的になる方もいらっしゃるかもしれません。

そこでブログをご覧の方の気持ちが少しでも軽くなればと思い、こころのプチエクササイズをご紹介します。

認知行動療法(CBT)という精神科での治療法があります。

自分の考えのクセやものの捉え方の傾向(認知)を把握し、ストレスを軽くしようとする治療法です。

例えば

『コロナウイルスの影響で自宅での自粛生活を再開してください』

というニュースを見たときに瞬間的に浮かぶ考えは何でしょうか?

人によって浮かぶ考えはそれぞれと思いますが、
「また自粛生活は嫌だな」
「これからが心配だな」
とネガティブな考えが浮かぶ方はストレスを受けやすい考え方の傾向にあります。

この瞬間的に浮かぶ考えを【自動思考】と呼びます。

自動思考でネガティブな考えを重ねていくと次第にストレスが溜まり、こころや身体に不調が表れ体調を崩してしまう可能性があります。

そこでご自身の自動思考に気付き、バランスの良い柔らかい考え方に変えていくことでストレスを減らそうとする事が認知行動療法で大切になります。

私がニュースを見る中でおもしろい考え方だなと感じたのは

例①某モデルさん
「自粛期間中にメイクの勉強をして、もっと綺麗になる」

例②某芸人さん
「自粛期間でなかなか出来なかったダイエットに挑戦する」

という逆境に対するポジティブな考え方です。

私自身も家族でコミュニケーションを取る時間が増えたことが良かったと考えています。

自粛という事実は変えられませんので、変えていけるとしたらそれは自分自身の認知です。認知を偏りないバランスよいものに変えていけると気持ちが落ち着いたり、ストレスが軽減出来ます。

大変な状況ですが少しご自身の自動思考に目を向けて、気持ちが楽になればプチエクササイズの成果ありかと思います。

今回はほんのご紹介までなので、気になる方がいれば数々の本も出版していて、専門家の方もおられますのでそちらにお問い合わせください。

余談ですが、作業療法士の視点からはご自身が取り組んでいてこころが落ち着く作業や活動(読者、運動、畑仕事、人との会話など)を生活に取り入れてみても良いものかと考えます。

それではこれで失礼します。